FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

江戸しぐさの正体

江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』原田 実(著), 星海社新書, 2014年8月


著者の主張は明快である。江戸しぐさを創作した芝三光氏の思惑を超えて一人歩きして使われる「江戸しぐさ」を拒否し、正しい実態を伝えることにある。「江戸しぐさ」がそれを普及させたいと思う人の思惑から勝手な尾ひれが付着し、それがまた無批判に普及していく様がコンパクトによくまとまっている。

胡散臭いものを無批判に受け容れてはいけないという良い(悪い?)例えになるだろう。文部科学省の検定教科書(道徳)に記載される例があるのは問題だ。批判のそしりを免れない。

少し前に東京メトロ内にて大きなポスターが張り出されていたのを思い出す。マナー向上キャンペーンは東京メトロ利用者全体にとって利益がある。だから、別にそれが嘘でもいいじゃないか、という考え方もありうる。しかし、嘘が嘘を呼び、何時の間にか嘘の歴史が構築されている事態は避けなければならない。

この本にひとつ要望があるとすれば、江戸の時代は、どんな道徳が教えられていた時代であったのか、それをぜひまとめて欲しい。原田実氏によると、江戸時代の思想家石田梅岩によって説かれた心学は存在していたとのことだが、それがどのようなものであったのか、別の機会に知りたい。



スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

Profile

Kiankou

Author:Kiankou
新書・新刊・社会科学・自然科学・経済・青春小説・エッセイ・思想・教育・児童・絵本・書籍の読書感想、書評、レビュー。
新書入門、文庫入門で何を読もうかと迷っていらっしゃる方にも、ご参考になれば幸いです。profile


いろいろなおすすめリスト

週間人気ページランキング


Twitterボタン

Latest journals
Search form
Latest comments
Latest trackbacks
Monthly archive
Category
Link
twitter
Display RSS link.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。