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イザベラ・バードの日本紀行

イザベラ・バードの日本紀行』イザベラ・バード(著), 時岡 敬子(訳), 講談社学術文庫, 2008年4月


明治新政府が創立して間もない1878年、イギリスの女性が東北地方の旅行を断行した際の紀行。当時の日本の様子が分かる貴重な資料である。このイザベラ・バードという方は未開の地を歩むことが好きな方であったようで、カナダロッキー、朝鮮、チベットへの紀行文も残している。

私が読んだこの上巻では日光から新潟に抜け、函館にいたるまで。このイザベラ・バードは日本語はしゃべらず、専ら通訳兼ガイドとして同行した伊藤という男性を通しての日本人とのコミュニケーションに限られていたようである。

大英帝国の威厳と誇りを背に、当時の日本の人と街の様子を詳細に記述する。日本文化に関する知識・薀蓄は相当なもの。大英帝国の百科事典的な博学趣味が垣間見られる。常に上から目線を崩さないイザベラ・バードの異文化体験紀行を今読むと、少々腹立たしい思いを感じることも多いのであるが、考えてみれば、これが当時の国力の差というものである。文明の眼から見た、未開地の様子。

当時の日本人は概して貧しかったけれども、どこに行っても親切で信頼を寄せるに足る。同じ日本人として誇らしい。

ただ、日光よりも以北については、蚤や蚊の襲来とともに、当時の日本人の好奇な眼にはかなりうんざりしたようだ。日本人にはプライバシーという概念がまるでない上に、好奇心が人一倍強い。無理からぬところである。





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Kiankou Books Review ご参考リンク

岩波新書編集部『日本の近現代史をどう見るか シリーズ日本近現代史 10』岩波新書, 2010年2月
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新書・新刊・社会科学・自然科学・経済・青春小説・エッセイ・思想・教育・児童・絵本・書籍の読書感想、書評、レビュー。
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