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火山入門

火山入門 日本誕生から破局噴火まで』島村 英紀(著), NHK出版新書, 2015年5月


日本は地震と火山の国。どこで何時起きてもおかしくない。

火山の爆発現象については過去の情報蓄積が思いのほか手薄であることを本書を読み認識する。ましてや予知に至っては未知な部分が多く、現状では表面的に現れる事象を経験的に積み重ねている部分がほとんどであり、科学的な調査は進んでいない。

4つのプレートが日本列島の下で悲鳴を上げながらひしめき合う。重いプレートが軽いプレートの下に潜り込み、プレートの喘ぎは熱せられてこれが火山の原動力となっている。
日本人が住み着く以前の古来から日本列島は地震・火山・津波が頻発していた。日本人は古来からこういった天災を避けられるものでもなく甘受せざるを得なかった。火山の程度によっては1億2000万人、つまり、日本人すべてが滅亡する可能性のある火山がありうるとする研究者のいることを本書が指摘している。

真剣に考えると、日本を捨てて、即刻、他国に逃げるのが得策なのかもしれない。古来から日本人は現実と真剣に向き合うことなく、その場限りの対応と、都合の悪いことは忘れる、というまことに現実的な対応にて対処してきた。これはひとつの考え方であろう。今後、技術が発達し、火山のしくみが正確にわかるようになったとしても、最後にはどこかで政治的な判断を迫られる。原発の被爆量はどこまでが安全かどうかの判断基準も、最後は科学ではなく、政治的な決断にかかっているのと同じ理屈である。

ひとつはっきりさせなければならないのは、自己責任の原則をきっちりと浸透させなければならないということである。富士山も箱根も一大観光スポットであり、多くの人が恩恵を受けている。万が一のことが発生した場合には、誰も恨むべきでない。

ただ、その原則を浸透させるためには、ハザードマップなどその時点で知りうる限りのリスク情報について正しく開示しておく必要がある。科学的知識はそういったリスク評価のためには必要欠くべからざる情報なのだから、もちろん推進する必要がある。



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ご参考リンク

島村英紀のホームページ
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Kiankou

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新書・新刊・社会科学・自然科学・経済・青春小説・エッセイ・思想・教育・児童・絵本・書籍の読書感想、書評、レビュー。
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