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切捨てSONY

切り捨てSONY リストラ部屋は何を奪ったか』清武 英利(著), 講談社, 2015年4月


大企業1社に大学卒業後から定年まで迎えるスタイルは、日本では今後急速に減少していくに違いない。覚悟の出来ていない社員にもリストラの洗礼は否応無く降り注ぐ。

本書を読みながら私は自分の体験と比較しながら読まざるを得なかったのであるが、私のように転職を繰り返してきた者にとってみると、同一の会社にしがみついている人間は、どこか、弱い。リストラ部屋にしがみつかなければならない人は、ある程度仕方の無い今日の悲劇である。大手の電機関係の会社には、似たような部署がどこにもあるのではないだろうか。

もちろん護るべき生活や、家のローンや、子供の養育費を考えると、そうそう会社の依頼に応じての退職には応じられないのは理解できる。転職先が決まっていない場合にはなおさらだろう。ならば、自分が売り手市場側の状態にあるときにこそ、自分自身を鏡に照らして、「これからどうする?」と自問すべきであろう。

ファブレスのグローバル企業が社会を牛耳るのが今の時代。自らの形を大きく変えられない企業は生き残れない。アップル自体もここ20年で大きく変わってきた。今またMicrosoftはOSの無償アップグレードというオプションを提供して従来のモデルを自ら破壊しようとしている。このような中にあって、リストラは健全な企業活動の一環なのである。問題は、日本の転職市場が極めて非活性的であることだ。

それにしても、本書にて実名で登場する長島さん、人事部で割り増し金を受け取らずに辞めて行った人事部の女性社員のかた。SONYにはこういう骨のある人がいたのだ。清武 英利氏が本書を書いたのはこういった勇士がこの会社にいたことを知らせたかったのだろう。

転職のプロセスがもう少しスムーズであったなら、かなり楽になるはずである。そのためには、日ごろの心構えと準備が必要だ。



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Kiankou

Author:Kiankou
新書・新刊・社会科学・自然科学・経済・青春小説・エッセイ・思想・教育・児童・絵本・書籍の読書感想、書評、レビュー。
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